tidal flow vol.7 (2020.10.24) 予告 #タイダルフロー
お久しぶりです。
2017年9月以来、ちょうど3年ぶりのタイダルフロー開催です。
今になって開催に至ったきっかけなどは置いといて、まずは最高最高な出演者を紹介させてくださいよ!
SNS用にこんな画像を作りましたが、この紹介文は私情をめちゃくちゃ抑えてます。
このブログ記事では私情ダダ漏れで思い入れ強めの紹介文を綴ります。
MVリンクなども貼りまくるので予習にも最適ですね。
ライブアクト紹介
Sound's Deli
つーかvol.6の時は学生だったからhタグの存在も知らなかったのか…そんな事はどうでもいいですね。
日々移り変わるヒップホップシーンにおいて、注目度がすこぶる上がっているSound's Deli。
元々、出身地もバラバラで個々に活動していた同世代のラッパー5人。
ふとしたきっかけで今のクルー名にもなっている“Sound's Deli”をレックし、完全にフィーリングが一致してクルーとしての活動をスタートした。
まだソロのラッパー同士でこの統一感出せちゃったら、もうやるしかないだろうなって感じですよね。
それでいてラップの個性は5人とも被りがないのが凄い。
ブーンバップともトラップともローファイとも言い難い、絶妙なバランス感覚でヘッズの首を振らせている。
実はgypsy well(ex. TORA-G)とTim Pepperoni(ex. Teeny Tiny)は前名義時代にTHREE BRASH LINEというクルーを組んでいたので、ここの付き合いは長い。
※下記リンク動画の1:02から
当時から魅力的なスキルを持っていた2人が、様々な活動を経てKaleidoと繋がりアーバンな空気感を纏い、G-YARD、Moon Jamといった北関東の実力派を引き寄せる。
こうした過程を遠目ながら以前から見てきた立場からすると、これだけハイクオリティな作品を連続してドロップしてくれるのが単純に嬉しい!
ビデオも、彼らが以前から交流のあるRepYourSelfのMESSが手掛けることが多く、とにかくカッコいい。
そんなオーセンティックな彼らの動きをシーンが見逃すはずもなく、ニート東京にも出演。
老舗ストリートカルチャー雑誌Ollieのインタビュー企画にも登場。
語り出すとあと8000字くらいはくだらないので、当日現場でお話ししましょう…
とにかくまだまだカマしてくれるであろうサウンズデリを絶対チェック!
ライブは最新EP “RUMBLE” 中心のセットになりそう…?
(Spotify派の人スミマセン)
pinoko
「リラックスする」みたいな意味合いでの“Chill”という概念が、若年層に根付きつつありますよね。
これは個人的には良い事だと思っていて、そんな風潮に貢献しているかもしれないのがレーベル“Chilly Source”と、その所属ラッパーのpinoko。
コロナ禍で在宅時間が増え、家の中でリラックスしたい状況に合う“Chill”な音楽が求められている気がします。
図ったか図らずか、tidal flow開催の3日前の2020年10月24日にEP “Room” をリリース。
(リリース時期は「狙った」と本人から嬉しい報告ありました)
ローテンポ気味の曲が多く、しかし安定したラップスキルを堪能できる作品。
pinokoのラップの特徴として、極端なレイドバックのないオンビートな乗せ方、ギリギリ歌い上げない程度のポップなメロディが挙げられる。
これは、2000年代に『セルアウト』と言われていたラッパーの手法とも言える。
その「新しい曲なのにどこか懐かしい」感覚が、よりChillなんですよ。
この『セルアウト』という言葉は見直され、ポップだろうがハードだろうが良いものは良いという、良い時代になった今だからこそ、pinokoのChillなポップラップはもっと評価されるべきだと思うんだけどなぁ~…
とはいえ、この“Sunday”とかはMVが400万回再生だったりして、かなり多くの人の耳には届いてるでしょう。
また、pinokoを語る上で欠かせないのが“たばこ”という曲。
彼女の初MV化作品でもあります。
実はこの曲のレックはMV版で3回目。
1回目はまさかの音楽コラボアプリnanaへの投稿。iPhone付属イヤホンマイクで録ったとか。
これリンク貼ったら本人に怒られるかもしれない!笑
とにかく、当時たまたまこれを聴いた僕は衝撃を受けました。
「これは世間に出さないといけないヤツだ!」と。
(僕にできる事は微々たるものですが)
それで、2回目を宅録環境(というか僕の家ですね)で録ってサンクラにアップしたものが以下。
界隈の知り合いも多少増えて、当時サンクラにもっと勢いがあったこともあり10万回以上再生されました。
その後、Chilly Sourceに見初められてMV制作に至ります。
pinokoも長いこと応援しているので、これまでの活躍は嬉しいですし、まだまだカマせるポテンシャルがあります。
最後に、文脈関係ないんですけどこの曲もクソ良いので聴いてみてください!
haruru犬love dog天使
tidal flowは今までに池袋knot→渋谷R Lounge→今回の恵比寿BATICAと3つの場所にお世話になってきました。
knot時代は、当時knotでバイトをしていたharuru犬love dog天使(以下haruru)との共催でした。
ブッキングは8割方僕がやってたんですが、haruruが当時ほぼ無名のTENG GANG STARR(Kamui、なかむらみなみが所属。現在は解散済み)を呼んてくれたりして、エッジが効いてました。
あと、とある弾き語りの人をブッキングしたら「ラッパーが怖い」という理由で当日バックレられたこともありましたw
それで困ってたら、客として来てたのに何故かライブの準備が整ってたkaine dot coがいて、
代打でめっちゃ盛り上げてたりとか、本当に色々ありました。
※リンク動画内9:55から
思い出話が長くなりましたが…haruruの魅力って言葉にしづらいんですが、「散文的なのになんか賛同できるリリック」なのかなと僕は思ってます。
象徴的なのが「Love逃亡」という曲。
私行く 上じゃなくて横
ここじゃないところ
どこか遠いところ
斜めでもいい
とにかくここじゃないところ
歌詞は一見シンプルなんですが、「ラッパー“上”行きたがりすぎ説」へのアンチテーゼであったり、タイトルの「逃亡」とは裏腹に、まずは現状をリセットして強く生きるというポジティブな気持ちを感じられます。
最近、こんなツイートを見かけて「まさに!」と思いました。
前、haruru犬love dog天使の「Love逃亡」に励まされながら転職活動してると言ったがおかげさまで東京に就職先決まりました。ここじゃないとこに行けます。ありがとうございます。いつかライブで聴きたいです😢 https://t.co/BZR8K66MyH
— 💜 (@like_like_that) October 15, 2020
この方もタイダルフローでライブが観れるといいですね!
元々ノイズ系のバンド経験もあるらしく、流行の型に囚われず様々な表現方法を見せてくれる所も好きです。
そういえば、タイダルフローではサンクラでコアな人気がある“あの曲”をめっちゃ久々に演るとか…!?
新しいTシャツ 口に詰めて
部屋の真ん中 死んだフリ
風呂に4日 入らなくても
私の腕を掴んでくれるの?
※耳コピ
改めて聴くとすごい歌詞 笑
Akusa
彼は今回のタイダルフローで唯一「客席からステージに上がった」アーティスト。
TwitterのDMか何かがきっかけで当時高校生のAkusaと出会い、その時の僕は老害性を遺憾なく発揮し、日本語ラップをレコメンドしまくりました。
多分高校生ラップ選手権とかが流行ってた時期で、少年Akusaは聴く範囲を広げ日本語ラップ沼にハマってしまいました。
tidal flowにも初回からほぼ皆勤賞レベルで来てくれて、弟分みたいな感じです。
僕が社会人になりイベントができなくなって滅多に会わなくなりましたが、その間に「Akusa」を名乗り始め、ラッパーとしてグングン成長して今じゃブッキングする立場、という当事者だけが分かる良い話です。
上記の最新EPは、客演に空音やRin音が参加していたりと、まだキャリア1~2年目にして仕上がりまくってんなぁ〜という内容。
タッグを組むことが多いChilly Sourceのトラックメイカー ニューリーの楽曲にKojikojiと共に参加しているこの曲も人気。
同世代のクリエイター集団“PLANET TOKYO”に所属しており、周辺アーティストの動向含めて今後も期待大!
シバタユウスケ
イラストのアー写、かっこいいですね。
顔出しNGなのかよく分かっていません。
彼とはCAOSという前名義でラップしていた頃からの仲で、あってないような「タイダルフローレギュラー枠」のうちの1組だったりします。
なので初回から毎回出演してくれていますが、シバタユウスケ名義になってからは初ライブ!
作風を変えるための名義変更だと思うので、まず最近の作品から触れていきます。
地上波の深夜番組で流れてるので、もしかしたら聴いたことあるかもしれません。
再生回数は50万回に迫るヒット!
そして勘の良い方はお気づきの通り、BETTOWNBOYのチャンネルから上がっている。
ということは、タイプライター氏がプロデュースに参画。
SUSHIBOYSやAYA a.k.a. PANDAをバズらせた、安心のクオリティです。
アンビエント寄りなビートのこの曲もとても良い…
振り返ると、メロ色強めなラッパーが多いですねこのイベントは。
でもトラックの傾向はメインストリームとは違うし、最近多いオートチューンかけたオケ垂れ流しのカラオケライブ(口が悪い)ではなく、全アクトがボーカル強いのでその辺は一線を画してます。
そしてCAOS時代ですが、この時もメロディが軸にありつつ、ブレイクビーツにラップを乗せるスタイル。
今後もこういうパキッとした曲とリラクシングな曲が交互に聴けると、いちファンとしては理想的ですね〜
後ほど紹介するJIJIが客演参加したこちらも快作。
最後に、初期メロウ路線で最強の曲があるので置いておきます。
Buzz Brats
buntesとREGOLITHによる2MCユニット。
Buzz Bratsも幻の「タイダルフローレギュラー枠」で、毎回出演してもらっています。
この記事を読んでる方は一度イベントに来たことあると思うのでご存知かもですが、Buzz Bratsは「ブレイクビーツ以外でも色々ラップやるぞ!」という気概が感じられます。
最近はあまり披露しませんが、彼らのフロアバンガーはトランス?っぽい感じのビートで高速ラップを叩きつけるという、変な言い方をすると異物ですw
でもこれがめちゃくちゃ盛り上がるので、フックの「頭の先からつま先まで這う」は合唱の準備をしておきましょう。
…やるか分かんないけどね!(フラグ)
最近はトラップ調の曲が増えてきてますが、ヒップホップのド直球ではないのでどこか他の層に火がつけばすぐ売れちゃうだろうな〜と思います。
そんな中でも僕のフェイバリットはこの“E.K.T”。
「地元×音楽を辞めた仲間」という珍しくヒップホップ色が濃いめのテーマで、buntesのダウナーなフックが哀愁を引き立てます。
そして辞めたはずのマイメンが客演で登場し、最後のバースでもうひと展開あります。
リリックに登場する「葛西」「小岩」という卍な地名も良いですね〜
フルアルバムは上記MV曲2つが収録された“ZERO”をチェック!
JIJI
ラッパー兼トラックメイカー。
2MCユニット“Funk the Jonathang' ”としての活動ののち、セルフプロデュースのソロアルバム“But drowsy”をリリース。
とにかく曲を聴けば分かります。
こんなの嫌いな人いないじゃん、と(文章が後半に差し掛かりスタミナが尽きてきている)。
僕は今年に入ってから転職とコロナの影響で在宅勤務をすることが多いんですが、BGMにめっちゃ合いますよ。作業を邪魔しない 笑
そしてMV。
見てください…イケメンです…
ラップ上手い、自作トラック良質、顔偏差値高い、服もセンス良い……後はこれらをJIJI自身が認めさえすれば、第二のPUNPEEも夢じゃないと思うんですが?
何せ本人が過度なくらい謙虚なので、現場でお会いした人はとにかく褒めちぎってください 笑
最後に、Funk the Jonathang' 時代の名曲。
City of Garbage
江東区東雲をフッドとして形成された4MC1DJのクルー。
実は、このグループだけ曲を聴かずにオファーしてますw
なぜかと言えば、音源がなかったから!
でも今はEP “STEAL STATES” が配信開始!
聴けますね!
ではなぜ呼んだのか?
「vol.7は過去タイダルフローに出演歴のある演者での同窓会だ」とお前が言ってたじゃないか、という声が聞こえてきます。
正直COGは例外です。
僕が江東区に住んでいた時、彼らが結成前に身内でやっていた東雲サイファーに顔を出したことがありました。
まぁRARE KIDS以外初対面だし当然アウェイだったんですがそれなりに仲良くなり、地元の結束力が魅力に感じて「これからみんなで音源とか作りなよ!」と無責任な老害ムーブをかましてその日は帰りました。
それから数年後、本当に音源を作ってたんですよね〜(僕の発言がどれだけ影響したかは知りませんが)
粗削りではありますが、同時に初期音源独特の熱量をバシバシ感じれて良かったんですよ。
特に、フロントマン的な役割のRARE KIDSのソロなんかヤバくて、今でも思い出したように聴いてます。
City of Garbage、これからに期待です。
出番は1番手ですが、しっかりチェックすることをおすすめします。
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